レポート

色々なファンの歴史 その①~扇風機 後編~

みなさんこんにちは、最近は暑い日も増え扇風機をそろそろ使おうと考えている方も多いのでは?

さて、前回の投稿から少し時間がたってしましましたが、今回も色々なファンの歴史 その①~扇風機~、今回は後編ということで少し前回の振り返り。

明治時代に初めて日本に入ってきてから、少しずつ一般に広がった扇風機ですが、戦時中には一般人の使用は認められず、軍のみの使用となってしまいました。

というところまででしたね。それでは後編に参りましょう。

 

戦争が終わると、カラーが黒一色から若葉色に統一され、感覚的にも涼しげな印象になったり、モーターなどの部品の改良により、形もスマートになっていきました。

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出展:金沢暮らしの博物館

 

 

そして1952年、初めてプラスチックの扇風機が使われ、カラーバリエーションも増えました。

ここから、機能面、デザイン面において急速な進化を遂げていきました。

コンデンサモーターが開発され、運転音振動が少なくなったり(1955年)、プラスチック扇風機の登場から、透明羽根が開発されました(1960年)。

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出展:「古道具のささや」

また、押ボタンスイッチに代わり、スタンド前面のタッチプレートに触れるだけで速度切替えができるようになったり、サイリスタ採用で無段階変速の機種も開発されました(1968年)。

そこから次は安全性などの面で、ガードに手を触れると羽根が止まるストップ扇風機(1970年)や、ガードの安全性が追求され細目ガード出現、ガード線間隔を密にし、安全面の充実を図りました(1972年)。

首振り専用モーター採用により安定性が増しデザイン性にも優れたフロアや、速度調整、首振操作、タイマー設定がすべて手元で操作できるワイヤレスリモコンが搭載されました(1987年)。

 

そして平成になると、より使いやすい扇風機へと進化していきました。

風量調節・タイマー・首振りのすべてが前面電動ワンタッチ操作でできるようになったり(1989年)、温度と光の2つのセンサー搭載の扇風機などが発売されました(1998年)。

そしてしばらくは形はあまり大きく変わることはありませんでしたが、2010年、Dysonが羽のない扇風機を発売しました。

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出展:Dyson

この革新的なデザインで多くの注目を集めました。

 

という具合で様々な進化を遂げてきた扇風機、今後も多くの発展を遂げるでしょう。

 

参考サイト:快転せんぷうき