レポート

色々なファンの歴史 その②~うちわ~

こんにちは、最近ますます暑くなってきました。

街中では店に入ると必ずクーラーや扇風機がついていますね。

皆さんのおうちでもクーラーや扇風機の使用頻度ががーんと増えたのでは?

さらに今年は猛暑が予想されており、省エネ省エネとはいえど、ますます電気の力で温度調節をしないといけなくなりそうです。

と、こんな時だからこそ自然の力で少しでも涼しさを感じたいと思いませんか?

そう、皆さんは“風”の力をご存知でしょうか?

同じ気温のところにいてもその場所の風速によって体感温度が変わるのです。

こんな面白いサイトもあります。

キャプチャ

(引用:ke!san)

ここでは、気温、湿度、風速を入れることでその場の体感温度が調べられます。

ちょっと話を元に戻して、、、

体感温度をちょっとでも下げてくれる“風”

これは電気の力を借りなくても、自分で簡単に作り出せますね。

シーリングファン、扇風機、サーュレーターの原点、うちわです。

と、前置きが長くなってしまいましたが、今回はうちわの歴史をご紹介いたします。

うちわの起源はなんと紀元前3世紀・・・

中国の周時代(紀元前3世紀)にはすでに存在していました。愛用者有名人は、三国志時代、諸葛亮孔明・・・白羽扇など。また紀元前3世紀頃のエジプトラムセス2世の墓地壁面にも描かれていました。日本へは2、3世紀頃に登場(奈良県明日香村の高松塚古墳の壁画より)し、現在の大うちわのような形状で扇面に長い柄が付いていたそうです。

 

うちわの用途の移り変わり。うちわの歴史は長いのです。

基本的には涼をとるための道具として利用されてきたうちわですが、歴史上さまざまな場面で利用されてきました。

古くは・・・日差しをさえぎるために使ったり、祭礼などに用いられ、貴人や女性の顔を隠すために使用されていました。

奈良、平安・・・朝議で天皇の顔を隠す長柄の翳(かざし)に進化。 また天皇の食事をさましたり、宮中の火起こしにも使用したそうです。

僧侶・・・ハエや蚊などの虫を追い払うために使用されていました。

戦国時代・・・軍配団扇として、戦争時の指揮用として使用、今でも大相撲の行司が使用している軍配はその名残なのです。

江戸時代・・・多色刷りの役者絵や美人画などのうちわが出回っていたそうです。

他にも、神事や厄払いの道具として使用されることもありその時代時代で色々な使われ方をしてきました。

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参考画像:地元びいき

 

現在だと、アイドルうちわや、広告用のうちわ、クーポンがついているものなど用途もさらに広がっていますね。

身近なところに涼しさはあるということで、今日のうちわの歴史はおしまいです。