レポート

進化してきた空気循環の歴史

■日本の空気循環



出典:えいゆう設計工務

みなさんの家には換気扇がありますか?
ついていない家なんて見たことが無いのではないでしょうか?
そこで、空気の循環つながりで換気扇についても調べてみました。
部屋の空気を循環させるシーリングファンと近い関係にある
換気扇の役割について少しだけご紹介します。

■換気扇の始まり



出典:産経ニュース

換気扇は日本では1920年頃から使われ始めました。
昔は「排気扇」と呼ばれ、病院や映画館など
大衆が集まる場所の空気の淀みを解消するために、
設置されていたんだとか。
室内の空気を循環させることを目的としたシーリングファンとは少し違い、
昔から中にこもった空気を外に排出することが目的だったんですね。

個人住宅への普及



出典:ASCII.jp×デジタル

個人住宅に換気扇が設置されるようになったのはその少し後、
1960年前後だそうです。
日本の都市に住宅や建物が集中して立てられたため普及したんですね。
工業も発展し、屋内の家電が増えたのも要因の1つでしょうか。

 

■冷暖房対策の換気扇



出典:何でも体験してみるブログ

屋内に冷暖房器具が増えることにより、空気の淀みだけでなく
外気との温度差により発生する結露が問題になりました。
その結露を解消させるために換気扇・シーリングファンの発展が不可欠だったのです。
シーリングファンで屋内の温度差をなくすことにより、
結露が発生しにくい環境が作られます。

■換気扇の義務化



出典:Doctors-me

2000年代になるとシックハウス症候群が問題になり、
建築基準法が改正され、設置が義務化されました。
空気の循環を怠ると体にも害が及びます。
シーリングファンは屋内の空気を循環させて温度差をなくすことはできますが、
淀んだ空気を屋外に排出することはできません。
逆に、換気扇は空気自体の入れ替えをすることはできますが、
風を発生させて屋内の空気を循環させることはできません。
シーリングファンと換気扇は切っても切れない仲なのです。

■現代の空気循環


換気扇はもちろんですが、シーリングファンもどんどん進化しています。
気持ちの良い空気を吸いたいですよね。
換気扇とシーリングファンの共通点、
それは毎日を過ごしやすくしてくれるという点です。

参考サイト:パナソニック エコシステムズ株式会社